Govtechのプロダクトは受託かtoBの焼き増しでしかなく、スタートアップっぽいものなど存在できないのでは
public.icon
https://gyazo.com/8da02a02011d22a6f40565ab18376f3f
しかし、生態系そのもの。全体への投資、底上げ、そのような公共財においては、単体で利益が上がらず、初期コストを負担する仕組みというものがない。 そうすると、公共性の高いプロダクトを作ろう!みたいな領域であるGovTechは、政府がやることを代替していたりそれをサポートするのが必要 しかし、現状公共性の高いプロダクトに対して助成金(Grants)が出ているケースはみたことがない この公共性の高いプロダクトに対して助成金が出ないままであれば、Govtechのプロダクトは受託かtoBの焼き増しでしかなく、スタートアップっぽいものなど存在できないのではと危惧している
Lemonadeという保険のサービスは、AIを使って「最適な保険の推薦」「給付」を高速で行えるようにして、アメリカで上場している 「ある条件を満たすと給付されるシステム」というのは以下の通りあると思っている
政府がやっている場合だと助成金や補助金
民間(有志)がやっている場合だと保険
Lemonadeのリサーチをずっとしていたわけだけども、コアは保険を探すのではなくて請求で、そのワークフローを代替したが否にスケーラビリティを得たという話を聞いたので民間が単独でユニットエコノミクス作れないものはスケールしないんじゃないかと思ってきた。
自治体領域というか、本当にgovtechなら国家を樹立したり国営企業になるとかいうのは本当に不可能で、ただB2B SaaSを自治体に売りつけるだけになってしまうのかもしれない。シビックテック自体もGrants付けるしかなくエコノミクスは成立してないし。
なぜタイトルに「受託」というワードを散りばめたかというと、数多くの自治体がソフトウェアを導入する際にとりうる選択肢は依然としてSIerに外注することだからである
1. そもそも内製は自治体内に「エンジニア」という人たちがいないので、あまり期待できない。KintoneやMicrosoft群を使ったノーコードツールの活用は限定的だが進められていると思う 2. SIは大手企業がほとんど入り込んでいて、公共調達においてスタートアップはほぼ勝てないし、かなり要件定義を基に作ることになると思う。いわゆるあまりパッケージ化して進められるものではないのかな?と思っていたりする ほとんど受託ベースから入り込んでいる気がする
3. SaaSの立ち位置が微妙、最初からそもそもこの領域に入り込めるのかみたいな問題はあるし、プラットフォーム的なビジネスとオレオレ仕様にしたい自治体がどこまで相性合うかは微妙
間違いなく基幹システムは取れないので、最初SaaSでノンミッションクリティカルな部分から入り込んでワークフローを侵略していくのが戦略になる? 結局、B2BSaaSも「ベンダーロックイン」みたいなのを気にしているが、結局今の形になっているのでAPI連携みたいな形で横の事業者と組んで逃れられないようにするのがいいのかな? 結論、うちはノンミッションクリティカルな部分からSaaSとして入っていて、その後にコア業務までカバーしていくみたいな闘い方しかないのかもしれない